さっきからたくさん降ってくる怖いセリフに俺は情けなくもビビってた。
これから何されるかいまいちよくわかんないし。
「さて、ちょっとばかし泣いてもらうで。」
と言われて俺の恐怖はマックス…
パァンっ!
「…‼︎…ったぁぁ」
えっ?俺、ほんまに叩かれてる?
これ、何回も続くん…?
と考えてたら、次から次へと降ってくる手。
パァン!
パァンっ!
パァン!
「ちょっ…やだって…離せって!」
「…神ちゃん、そんな態度のうちは終わらへんよ。」
パァン!
パァン!
バチン!
「離せって言うとるやんかぁ!…痛いって!…桐山くん!」
とたぶん20回近く叩かれて、でも終わる気配を見せないお仕置きに俺は怖くて目が潤んできた。
もう泣く寸前。
でも泣くなんて俺のプライドが許さへん。
意地でも我慢したかったんやけど。。
一回溢れた涙はもう止まらない。
「やっ…もう、いや、やって…ちゃんと、するからっ…」
とここで手が止まった。
「神ちゃん。ほんまに実力がある人は、いつでも謙虚や。今がそういう年頃なんはわかる。でも、それを言い訳になんでも許されるわけやないんやで。」
「…グスッ…」
「神ちゃん、悪いと思ってるなら…ごめんなさい、やろ?」
「っ……」
桐山くんが手を振りあげたのがわかった。
「ごめっ…なさぃ…」
「ん。よくできました。」
と頭を撫でられた。
そして同時に足が組まれた。
「神ちゃん、足組むとちょっと痛さが増すんよ。もう少しだけ、我慢な。」
「⁉︎…もういやゃっ…俺…謝ったやないですか…」
ちょっと敬語を混じらせて話す俺。
「反省してからがお仕置きなんやよ。我慢、できるやんな?」
もう受けなければ許されないってわかった俺は黙ってうなずくしかなかった。
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