2017年2月22日水曜日

fishing enthusiast 4

fishing enthusiast 4

崇裕 side

まさかバレとるとは…

ごまかせるだろうと高を括ってたけど、さすが淳太やわ。

全部見抜かれて怒られる俺。

「うん、じゃあ仕上げ。最後10回我慢な。」

「えぇっ⁈ ムリやって!謝ったやん俺!」

「反省してからがお仕置きやろ?何?それとも反省してないん?もう一回はじめからか?」

そんなん受けるしかないやん…

「そんなんいやや…受ける。」

「なら我慢な?」

俺がうなずいたのを確認すると、淳太が手を振り上げたのがわかった。

パァンっ!

パァンっっ!

パァン!!!

「いぃっ…たいっ!…ごめんなさいぃっ!」

パァンっ!

パァン!!

パァン!!

「痛いっ…もうムリ!」

パァン!!

パァンっ!!

ついに俺の目から水滴がこぼれた。
「っ!!…ごめんなさいっ!」

「ん。終わり。あと2回はおまけ(笑)。よく頑張りました。」

「じゅ…んたぁ…ご、めん…」

涙でちゃんと喋れない。

「もうええよ。おいで。」

淳太に抱きしめられる俺。安心で余計涙が止まらない。

「なんや(笑) 案外泣き虫やなぁ。」

「やっ…て、怖かってん…もん。」

「釣りもやめろとは言わへんよ。限度を考えてな。」

「ん…わかってる…」

「ならええよ。せや!今度俺も連れてってやらせてよ。俺もやってみたい。」

「淳太、運動神経…悪い、やん(笑)」

「やかましいわ(笑) 関係あらへんやろ。」

なんだかんだで、やっぱり頼れる兄貴って感じやな。

今度淳太も連れて釣り行ったろ。と密かに決心する俺。

でももう同じことはせぇへんで?(笑)

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